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機械システム創成学研究室

機械システム創成学研究室では,「人間と機械システムのより良い関係作り」を大きな研究テーマとして活動しています.主には,人間の生活・感性の領域に密接に結びついた多機能性や複雑性を有する機械製品のインタフェースの人間中心設計論を展開しています.その為には環境や道具との相互作用の中で変わりゆく存在としての人間を理解する必要があり,人間の身体的・社会的知性に対する構成論的研究も同時に行っています.

従来の工学研究においては,現場から人間を排除して機械に全て任せる完全自動化を主な目的として研究が行われてきました.しかしこのような自動化がどれほど進んでも,非常時に人間の判断を仰ぐことはやはり避けられないというのが実状です.なぜならば,現在の自動化機械システムは,観測された情報・兆候を自らの経験に則り仮説を立て,意味づけし,解釈していくという人間特有の記号過程(セミオーシス)というプロセスを実現できず,設計者によりモデル化された系に対して設計された規範に基づき行動するのみです.設計時の想定から逸脱した状況については一般に対処できません.よって,現在の安全・安心を実現する機械システムでは,人間を排除する完全自動化ではなく,お互いの不足点を補い合う共生的な設計論が求められます.そのため新たな課題として『人間をいかにして機械システムの中に取り込み,両者の自然な関係性を築き上げるか』ということが重要視されるようになってきました.それを実現するためには,従来の行動主義心理学等でみられるように人間を静的な存在として捉えるのではなく,動的に変化する存在として位置づける視点が重要になります.

当研究室では,認知科学,心理学,生態学的認識論,情報理論,統計的学習理論,人間工学,ファジィ,計算論的神経科学といった様々な知見をもとに,よりよい人間-機械協調系を実現するための研究を行っています.

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