[[研究内容]]

食の安全,農家の高齢化,環境汚染の防止,作業従事者への健康被害の防止などの観点から,散布量を管理できる産業用無人ヘリコプタによる農薬散布の需要はますます高まっています
これまでの産業用無人ヘリコプタにはその操作の安定性を高めるために,
スタビライザがロータブレードに取り付けられています.
産業用無人ヘリコプタの安定性はスタビライザにより増大するが,
その運動性能は低下しています.
また,スタビライザによる空力特性の悪化は
産業用無人ヘリコプタの効率を劣化を引き起こしています.
このように,スタビライザの存在は,今後の産業用無人ヘリコプタの用途に大きな制約となっています.

本研究室では,
産業用無人ヘリコプタのスタビレス化のための基礎的な研究を実施します.
このために,スタビライザの効果を機械工学的に明らかにし,その高精度なモデルの構築に取り組み,
実機実験との比較を行う予定です.
次いで,スタビレス機体を試作し,スタビライザ効果を制御により実現した制御系を搭載し,
その飛行実験を行うことにより,
産業用無人ヘリコプタのスタビレス化のための知見を得ることを目的としています.
このように,機械工学,システム制御工学,飛行力学などの立場から本研究をすすめていきます.

本研究は,公益財団JKAによるRing!Ring!プロジェクトの補助事業(平成25年度研究助成)を受けることにより,開始しています.


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